児童を代表する子どもたちからの質問コーナー。どれも単刀直入で可愛らしい。思わず口元も緩みます。
　お行儀よく、目をキラキラさせながら話に聞き入っていた子どもたちも、質問タイムになると、身を乗り出すようにしてニコニコ。
　以下、一部分ですがお楽しみください。敬称略にて失礼します！

李　大人になると、怒ってくれる人はあんまりいないけど、石さんは怒ってくれるんです。
みんなも練習に来ていろいろ聞くと、広島弁でいろいろ答えてくれますよ。

根引　資格ですか？　……特にいらないから大丈夫です！

　プログラムにはありませんでしたが、児童からボールを手渡されると、まずは根引コーチと李選手が足技を披露。プロの技に、「うわぁ～」とどよめきがおきます。
　そして、代表して質問をした子どもたちと、李選手とのパス交換！ 李選手はいたずらっ子のような表情でとても楽しそう。子どもたちにっとては、それはもう夢のひとときです！

充実した時間のあとにホッとひと息。校長室でお話を伺いました。
― まずは感想をお聞かせください
石川　子ども達が飽きないように、興味を持ってもらえるように話せたと思います。
李　こういうのは初めての場だけど、とてもいい経験になると思ってすぐに引き受けました。自分の素直な気持ちを伝えたし、経験になってよかったです。いやぁ、緊張しましたね。
― 緊張？ オリンピックに行って、多数のメディアに登場されて来ましたが。
李　ぜっんぜん違いますね。オリンピック代表のときは、それこそ何億人もの人がテレビカメラの向こうにいたわけだけど、それとは全然違う！ 今日のほうがずっと緊張しましたよ。体育館のほうがずっと緊張します。
― それは意外です！ お互いの話を聞いて、いかがでしたか？
李　イシは固いっすよ。
石川　えー！　（笑）固かった？　チュンソンは素になってたね。
李　うん。なってた。いつも素だよ。

― チョコレートが段ボールで届いたのは実話？
石川　本当ですよ。プロになった年に、２箱届いたかな。
根引　義理チョコだろっ（笑）
― 根引さんは小さい頃から人一倍練習したとお話されていました。
根引　ボールにはよくさわっていましたね。ずっとひとりで20時か21時まで、公園でサッカーをしていました。
― 夢とするプレーヤーや、尊敬する方はどなたですか？
李　イチローさん。プレーはもちろんだけど、生き方が好きです。素直で飾らない。決めるところは決める。憧れますね。
石川　望さんです。レイソルのジュニアユースで育ったから、小学生の頃からずっと望さんを見てて、こうなりたい！と思っていました。今でも会えば食事に連れて行ってもらったり、交流は続いています。
※望さん＝加藤望選手（現・湘南ベルマーレ所属。柏レイソルの前身である日立製作所時代から、10年以上に渡って柏レイソルでプレーした）
根引　誰ということはないですが、理想とするものを追い求めているトップアスリートですかね。自分を追い求めるという考え方が。