今回の移籍について質問が飛ぶと、「試合に出るために早く動きたいという気持ちがあった」と、心の内を明かします。
「自分がサッカー選手、プロ選手としてやっていくためにはこのタイミングしかなかったと思う」とも。
古巣であるジェフについては、「ジェフが好きだし、帰りたいという気持ちもあった」と正直に言いながらも、このタイミングで獲得を名乗り出たチームの中で、「自分の力を発揮してやっていけるのがレイソルだった」と、決めた理由を話してくれました。

「確実にこのチームで試合に出られるとは限らない。競争して確実にレギュラーを勝ち取るのが重要だと思います。このチームでしっかりレギュラーを勝ち取って、J1に上がって、J1でも良い結果、優勝を狙ってやっていきたい」

レイソルのサッカーやチーム内の役割についても、はっきりとビジョンが描けているようです。
「監督の方針だと思いますが、細かくパスをつなぎ、とてもいいサッカーをしていると思います。選手たちも楽しそうです。選手は明るくて、やんちゃという印象がありますね（笑）。クロッサーという選手はあまりいなくて、流動的に動いて中でプレーしていると思いました。その中で僕が得意とするサイドからの突破やクロスを出していければと思います」

セルティックは各国の代表選手が多くて、練習の内容だけでも相当レベルが高かったと言います。
体をぶつけるサッカーに向けて、筋トレを増やして鍛えたそうです。
「外で体を張るだけではなく、中に入ってプレーをしたり、FWで出場したりと、いろいろなポジションをこなせるようになった」のは収穫。

「2年半で出場試合数はたったの11試合なんですけど、それ以上のものを得て帰ってきました」と、胸を張ります。
怪我で出られなかった時期も長いのですが、現在は痛みもなく、コンディションを上げていけば問題なくできるそうですよ。

これからJリーグの試合に出場するため必要なことを問われたときの回答が、私には印象的でした。

「試合に出ていなかった分、感覚やコンディションを上げていかなければなりません。でもそれ以上にコミュニケーションが大切だと思うので、ピッチ内だけでなくて、ピッチの外でも選手と話していければいいなと思います」。

レイソルに、これまで一緒にプレーしたことのある選手はいるのでしょうか？

「とても少ないです。サイドバックの小林祐三選手（DF・背番号13）は、高校の国体から一緒で、U-22の予選でも一緒でした。菅沼実選手（MF・背番号15）もU-22で一緒にやりました」

会見が行われたのは、ワールドカップ南アフリカ大会の真っ直中。同じピッチで試合をした仲間が、世界の舞台で闘っています。

「正直なところ、悔しい気持ちがあります。その地に僕も立っていたかったと強く思います。セルティックでしっかりプレーしていたら、その可能性もあったと思うので、残念です。次の大会のために今できることをしっかり準備していきたいと思います」

ということは、日本代表を目指すのですね！

「サッカーをやっている以上は代表を背負ってやっていくことは憧れです。次の2014年のワールドカップでは、僕はその地に立っていたいので、そういう気持ちでやっていきます」

決して夢ではありません！　将来日本代表と言われる選手が、レイソルにもたくさんいます。
2014年はレイソルの選手が世界に立ち向かうことを、心から楽しみにしたいと思います。