柏を探索! まちかどレポーター!
-世界中のしかけ絵本が200点以上、大集合!
2013/08/22
8月9日(金)~8月20日(火)まで、流山市生涯学習センターにて、
「感じて遊ぶ絵本の世界 とびだす絵本ミュージアム」が開催されました。
様々なラジオ・テレビ番組を手がけられてきたメディアプロデューサー
澤田隆治さんが海外で蒐集したコレクションや、大日本絵画(出版社)の作品をはじめ、
200点以上のしかけ絵本を展示する企画展です。
入り口では、「不思議な国のアリス」の飛び出す絵本が出迎えてくれます。
期間中は、しかけ絵本のおはなし会や、
しかけ絵本を作るワークショップなどが開催されたとのこと。
私が訪れた日も、開館と同時にたくさんの子どもたちで賑わっていました。
<紙の魔術師>とも呼ばれるポップアップアーティスト、ロバート・サブダさんの作品コーナー。
入り口の「不思議な国のアリス」もサブダさんの作品です。
10個のしかけの中に隠された1つの「あかいまる」を探す「あかまるちゃん」シリーズの作者デビッド・A.カーターさんのコーナーも。
こちらは、クラシックスタイルコーナー。
仕掛け絵本の歴史は古く、13世紀もしくは14世紀頃に始まったと言われています。
今回は、1800年代の貴重なアンティーク絵本も展示されていました。
こちらは、ロシアで作られたしかけ絵本、ロシアスタイルコーナーと、
日本で作られたしかけ絵本、ジャパニーズスタイルコーナー。
精巧なしかけ絵本の世界に魅了されます。
のぞきからくり絵本も展示されていました。
覗いてみると、奥行きがあり、
まるで演劇の舞台を、客席から観ているような気分になります。
こちらは、澤田隆治さんのコレクション。
迫力のあるものばかりです。
数多くの生放送バラエティ番組を手がけられてきた澤田さんは、
時間をかけずに舞台転換するためのヒントとして、欧米のしかけ絵本を蒐集するようになったそうです。
『児童文学12の扉をひらく』(三宅興子・多田昌美【著】/翰林書房/1999.07)の
「しかけ絵本」の項には、
「めくりや、起こし絵、ポップアップ、穴をあけておいて一部をみる、場面が入れ替わる、
音がでるなどさまざまの技法が使われており、絵本というよりおもちゃの要素がつよく、
読者が何かをうごかしたり、参加したりすることを要求してくる。」
と書かれています。
ページをめくると飛び出してくる、その仕掛けに、
「わぁ、どうなっているんだろう」
と、子どもならずとも、ワクワクしながら、
様々な角度から楽しむことができるしかけ絵本。
立体的な仕掛けを直に触れながら、
物語の世界に<参加>できるのが、しかけ絵本の醍醐味です。
展示会場の中央には「みんなで遊ぼうコーナー」が設置されており、
子どもたちは、本を読んだり、絵を描いたり、ポップを作ったり、
思い思いに楽しんでいました。
夏休みも半分を過ぎましたが、
たくさんのしかけ絵本に触れた経験は、
きっと、夏の楽しい思い出の1ページになったことでしょう。
プロフィール:柏木じゅん子
柏に15年以上在住しているライターです。
今まで、柏市内の商店街や市役所関連の記事を書く中で、柏の素敵なお店や人たちに出会ってきました。
「まいぷれ柏」でも、柏や、その近辺の魅力をお伝えしていきたいと思います。
ブログ:
http://ameblo.jp/oak-archives/